引越し業者に運んでもらえないもの？

引越しの時は、どんな荷物でも引越し業者に任せておけば運んでもらえると思っている方は意外と多いのではないでしょうか？
引越し業者にも、運ぶことが出来ない荷物があります。

当日になってから判明すると大変ですので、どんな種類のものが運んでもらえない可能性があるのか、チェックしておきましょう！
以下、一つずつご紹介していきます！

・貴重品

現金、有価証券、各種預金通帳、印鑑、重要書類、宝石、貴金属、キャッシュカード類などは運んでもらえません。万が一、直接金銭につながるものを運んでもらい、紛失した場合は保険の適用外になります！
貴重品類は極力自分で運ぶようにしましょう。

・美術品、骨董品

価値のある骨董品や美術品は、温度や湿度の管理、梱包方法、車両に関しても、特殊な取り扱いをしなければなりません。万が一傷をつけたり壊してしまった場合、賠償額が高額となる可能性があるため、引越し業者は美術品などの運搬も拒絶することが出来るようになっています。引越し業者は当然引越しに関しての保険には加入していますが、保険額の上限を越える高額なものなどは適用外となるのです。
美術品、骨董品は自己責任で引越し先まで運ぶ、もしくは専門業者に依頼することをおすすめします。

・危険物　

法的に運搬が禁止されている、火薬類やその他の危険品、不潔な物品等他の荷物に損害を及ぼす恐れのあるものは当然運ぶことができません。ガソリンや灯油などは移動している最中に爆発してしまうリスクもありますので、引越し業者が運ぶことは禁止されています。

・ペット　

ペットは間違った方法で運搬すると、長時間の移動がストレスとなって体調を崩したり、引越し後に通院することになる可能性もありますので、基本的には引き受けられません。
自分で一緒に連れて移動する必要があります。
長距離引っ越しで、同伴での移動が難しい場合は、ペットの引越しもオプションで対応している引越し業者もありますので、相談してみると良いでしょう。引越し業者で対応できない場合は、ペット輸送の専門業者に依頼するという方法もあります。

・植物　

観葉植物なども、専門的な知識がなければ、植物を枯らしたり、葉や枝が折れてしまうなどの可能性がありますので、引越し業者から断られることがあります。
もし運んでもらったとしても、傷ついた場合は補償されないケースがほとんどです。
ただし、比較的小さな観葉植物であれば引越し業者でも運んでもらえることもあります。どのくらいのものなら運搬が可能なのか相談してみると良いでしょう。

・ピアノ

ピアノは、重量があるだけでなく、繊細な楽器の為、壊れたり傷をつけないで運搬するためには特殊な扱いが必要なため、通常と荷物と同じようには引き受けてもらえません。エレクトーン、アップライトピアノ、グランドピアノがある場合は、ピアノの引越しにも対応している引越し業者に依頼すれば、オプションサービスとして運んでもらえます。引越し業者では対応していないこともありますので、その場合は、専門業者に直接依頼するようにしましょう。

・パソコンのデータ

電気製品全般にいえる事ですが、外傷や、明らかに落とした事実がなければ内部の故障については一切の補償が効きません。パソコンの移動は引き受けてもらえないことはありませんが、パソコン内のデータまでは補償されませんので、万が一に備えて、大事なデータは必ずバックアップをとるようにしましょう。また、パソコン自体も、振動や衝撃に弱いため、心配な方は細心の注意を払って自分で運搬することをおすすめします。

・人

引越し業者のトラックに空きがあるなら、同乗させもらえば効率的だ！と考えがちですが、万が一事故があった場合、引越し業者が責任をとることが出来ないため、動植物同様、人間も、運んでいくことはできません。

引越し会社の保険は荷物に対する保険であって、人に適用される保険ではないのです。また、タクシーや電車のように、料金を取って人を車に乗せるには、運輸局から旅客自動車運送事業者としての許可を受け、ドライバーにも旅客を運ぶための免許が必要です。引越し業者が人を運ぶ際は、これらを含めた、ある一定の条件がなければ法令違反となってしまいます。

引越しで移動する時は自分の車やバイク、もしくは公共交通機関を利用して移動するようにしましょう！

いかがでしたでしょうか？
引越し当日になって、「運んでもらえない！」と判明すると大慌てになってしまいます。
ご自宅の荷物の中でこれらの特別な運搬の準備が必要なものはないのか、確認してみてくださいね！